歳を重ねると身体の変化とともに、睡眠も変化します
一般的には
- 眠る時間が早くなる
- 何度も目覚めてしまう
- 朝早く起きてしまう
- 一度目が覚めると眠れなくなる
- 入眠に時間がかかる
などといった睡眠障害が生じます。
これは眠りの質が低下してしまうためで、ある程度は仕方のないことです。
人は年齢とともに体力が低下します
若いころに比べると日中の活動量が減るので、
体温や血圧、ホルモン分泌など睡眠を支える生体リズムにも変化が現れ、
一般的には加齢とともにリズムが前倒しになります。
これが早く眠くなり早く起きてしまう原因の一つです。
さらに睡眠も浅くなるので、
夜中に何度も起きたり、その反動で昼間に眠くなったりします。
寝不足で昼間も眠るので睡眠と覚醒のメリハリがなくなり、さらに眠れなくなるという悪循環を起こします。
病気やストレスで睡眠障害になりやすい
睡眠障害は身体的な機能の低下によるもののほか、心理的なストレスや病気によっても引き起こされます。
高齢者は退職や配偶者との死別、独居などがストレスになります。
狭心症、頻尿、リュウマチによる痛みや、
それらの治療薬によっても不眠や日中の眠気につながります。
その他、高齢者のかかりやすい睡眠障害は
- 睡眠時無呼吸症候群
- レストレスレッグス症候群
- 周期性四肢運動障害
- レム睡眠行動障害
などがあります。
これらの特殊な睡眠障害は睡眠薬などでは治らないので、
専門施設での検査や治療が必要です。